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荒崎巡検2018「深海から生まれた荒崎海岸」

荒崎

2018年5月 三浦半島荒崎海岸の巡検を実施荒崎海岸に露出する三崎層は,今から数百万年前により南方の深海底に堆積したことが含まれる放散虫化石からわかる.海底で作られた地層はプレート運動により陸側に付加し,その後隆起したために地上に現れた.平均海水面下から20cm付近の波食棚に生息するカンザシゴカイの存在は地質時代にも当てはまる.例えば大正関東地震や元禄地震で隆起した証拠となっている。隆起した後に海面上に現れた波食棚は隆起海食台といわれ,その上に関東ローム層が陸上堆積している。  
  (巡検レポートから)

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好天に恵まれた、2018年5月5日、神奈川地学会の会員が三浦半島荒崎海岸に集結。
鈴木 進会長の講義のもと、初夏の荒崎海岸を巡検しました。美しい海岸風景を眺めながら、会員は深海底で堆積し、プレートの運動で運ばれて付加した地層について触れて考える楽しい時間を共有しました。

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荒崎海岸で露出する三崎層は、ここより南方の深海にあったと推定され、鈴木会長の放散虫研究により、年代と水深も推定されています。放散虫の種類が物語るのは、500万年前という年代。

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明るい灰色の泥岩の中に,角ばった黒いスコリア層が繰り返す.スコリアは玄武岩〜安山岩質の火山噴出物である。
結晶鉱物から知ることができます。

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泥岩中に突然介在する黒い地層。玄武岩質のスコリアの層。
火山噴出物が水中で静かに堆積していくと,大きな粒径の粒ほど先に沈む,
その堆積の様子を「級化層理」という

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化層理を説明する鈴木会長

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傾斜した三崎層を削って,その上に関東ローム層が載る見事な海食崖。
プレートに運ばれて付加してく過程で,地層の複雑な変形や断層が見られる。
地震による隆起と火山噴火の合作。

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プレートに運ばれ付加してく過程で、地層の複雑な変形や断層が見られる。

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3〜5cm径のスコリア。このようなものが噴火して飛んでくるには距離に限度があるはず。しかし、その火山はどこへ行ったのか?謎が残る地層に、会員からもディスカッションが生まれる。第一線の研究者の会員も、素人も共に考える楽しい「触れて、考える地学」の時間。

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岩陰に注目する鈴木会長。そこには潮間帯に生息するカンザシゴカイの仲間の殻が。
潮間帯に生息するのカンザシゴカイの殻が,現在の平均海面より約1mも高い位置に残っている.
これは大正関東地震で海岸が隆起したことを物語っている.

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カンザシゴカイの仲間は、大正関東地震による隆起の痕跡として、
現在の海水面平均より1mも高い位置に残っている。

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荒崎海岸で見られる三崎層の南限。

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関東ローム層中に厚さ35cmもの軽石層。東京軽石層(TP)と思われる。
6万五千年前の箱根大噴火の地層。一度にこれだけの火山灰が降ったら、関東平野は埋没!
火砕流は相模湾を渡って城ヶ島でも見られるという。
生命の星・地球博物館、笠間友博学芸員が解説。

付加され複雑に堆積した深海や海底火山の地層をつくったプレート運動,箱根火山の大噴火,
ときより襲ってくる大地震など,神奈川の生きている大地を体感する豪華な巡検でした。

© Kanagawa Earth Science Association  2018