霧が幕を開けるように、宝永第一火口の赤い火口底が見えた。
姿を現した宝永第二火口(右手)と第一火口(奥)感動する参加者。
しかし、最新の知見では、宝永噴火第一火口の噴火により、わずか9日間で形成された「火砕丘」であるとの見解が示されている。
新説を解説する西澤学芸員
一行は、赤岩を右手に見ながら、宝永火口のエッジをゆっくり登る。
第一火口の上に、岩脈が見える。宝永噴火のマグマが板状に貫入したことが見える岩脈だ。
そそり立つ姿から、「十二薬師」と呼ばれている。
その貫入の方向は「北西ー南東方向」であり、フィリピン海プレートの進行方向と一致する。
国土地理院地図 基本図+陰影起伏図に加筆
寄生火山群、宝永火口が「北西ー南東方向」に並んでいる。
いよいよ、宝永第一火口の火口底に向かう。